バシブロ

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映画・アニメ・音楽・本などのカルチャーいろいろとざっくばらんに

経験こそが本物になる『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

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まず、自分の状態として

ジョジョシリーズは1~6、8部は読んでいる。SBRは途中まで

・アニメは6部まで視聴済み

露伴先生のドラマシリーズは3期まで視聴済み

・原作に当たる「岸部露伴 ルーヴルへ行く」は未読

 

 

なので、Twitterにて投稿した

 

 

↑ココで言ってる「ルーヴルを紹介するだけみたいな原作」は完全に勘違いです....これ正しくはjojomenonに収録されてる「岸辺露伴 グッチへ行く」の間違いです......本当に申し訳ない。

これなんで気づいたかというと、Twitterでゼブラックのプロモでルーヴルの試し読みが流れてきたおかげです。プロモ馬鹿にできんね!

 

 

その上で感想を

今回の劇場版、元々ドラマのリッチな雰囲気が映画館での鑑賞に堪えられるレベルのクオリティだったので、安っぽさはまったく感じなかったです。

役者陣も安定で安心。露伴先生を演じる高橋一生、泉京香を演じる飯豊まりえは勿論の事、今回ゲストの木村文乃安藤政信、美波といった面々も魅力的なキャラクターで世界観に馴染んていてよかったです。安藤政信、エンドクレジット出るまで気づかんかったなぁ......

あとちょこちょこ入るフランス発音も個人的に気に入って、ルーブルを本場の発音で喋っている美波さんを観て「これからルーブルって言う時はルーヴォワって言おう」と言葉ではなく心で理解した瞬間でした。

また今作はロケも現地で(当然ですが)やっているので、よく許可が出たなぁ...というのと、聖地巡礼が捗るな、というワクワクが一緒に舞い込んできました。お金があれば行ってみたい、パリ。

 

ただ、2時間は長すぎたかなぁ....というのが正直なところ。

所謂"怪奇話"の強度としてドラマ版の30分が丁度いいサイズ感になっていて、それが2時間になったことで冗長な部分が出たと思いました。

特に青年期の露伴先生と謎の女性・奈々瀬が登場する回想シーンは、空気感を作る溜めを掛けすぎていて映画のリズムが停滞し、テンポ感が失われていると感じました。

あと個人的に青年期の露伴先生の言動や動向が自分の中で「解釈違い」を起こしてしまっていたのも要因かと思います。

脚本力に定評があり、アニメシリーズも手掛けている小林靖子さんだっただけに、テンポロスや合わないという事態が起こる事が珍しいな、と感じました。まぁ演出の可能性もありますがーーーーーー

あ!でも原作と登場人物の関係性を変えたのは流石だと思います!

 

一本の映画として考えると歪な部分がありますが、ドラマシリーズが好きなら映画館で体験するのがいいと思いますよ。露伴先生も劇中で「実際に見て触って匂いを嗅ぐことで経験したものが自分の中の本物になる」って言ってますしね。